ホルモン補充療法(HRT)の効果・効き目は?副作用は?
更年期を過ぎるとホルモンを自分でつくることができません。
減少する女性ホルモンをHRTで上手にとりいれましょう。
気になる効果・効き目・副作用についてご紹介します。
エストロゲン量を補うHRT
HRTとは、「ホルモン補充療法」のこと。
減少する女性ホルモンをホルモン製剤で補う治療法のことです。
HRTで使用するのは、閉経前後の女性のために開発された製剤で、
ヨーロッパでは、40年以上前からつかわれています。
とくにスウェーデンでは更年期世代の女性の40パーセントが使用しています。
ホルモン製剤に含まれるエストロゲンの量は、
40代半ばの女性のエストロゲン量。
不足するエストロゲンを補う量に調節されています。
HRTで改善する症状
HRTではホルモンを補うので、
脳がパニックを起こすことがなくなり、
ホットフラッシュ、多汗、冷え、うつ などのつらい症状を改善させます。
自律神経系のトラブルを改善する
女性ホルモン分泌量の減少をおだやかにする
必要最低限のエストロゲン量なので安心
HRTの副作用は?
日本であまりHRTが普及していないことの一因に、
アメリカの調査で、
「乳がんのリスクが高まる」結果が出たと報道されたことがあります。
その後の新たな調査で、むしろリスクが減る、との報告がされ、
日本でも同様の結果がでています。
ただし、HRTによって
月経のような出血がある
乳房が張る
胃がむかつく
などの症状が出ることがあります。
これらの症状は、体が慣れると解消していくことが多く、
HRTを受けるメリットの方が大きいとされています。